Toner cartridge recycleトナーカートリッジの再資源化

トナーカートリッジのすべての材料を再資源化

キヤノンは、業界に先駆け1990年にトナーカートリッジ回収リサイクルプログラムを開始。23ヵ国(2017年現在)で回収リサイクルプログラムを展開しています。
私たちは、最新のキヤノンカートリッジ自動リサイクルシステム「CARS-T」※でトナーカートリッジのリサイクルを行っています。
※CARS=T: Canon Automated Recycling System for Toner Cartridge

リサイクルされた材料は再びトナーカートリッジへ「クローズドループリサイクル」を実現

クローズドループリサイクル

材料を再利用するリサイクルは、素材を高品質に保つことが難しく、求められる品質が低い他の用途への再利用が一般的になります。
しかし、キヤノンでは、「CARS-T」を用いることで、プラスチック素材で純度99.9%以上のリサイクルを実現。トナーカートリッジの部品や材料を同等品質で再びトナーカートリッジに再使用する「クローズドループリサイクル」を推進し、資源をより有効に活用しています。

リサイクルのための製造時からの工夫

純度99.9%以上のリサイクルを実現するには、製造時からの配慮が必要となります。
トナーカートリッジにはリサイクルを考えたプラスチック素材を用い、分別精度を上げるために使用種類も厳選しています。また、製品にシールが貼られると、シール素材・接着剤が混ざるので、従来の使用説明などのシールは「型彫り」に変更し、異物の混入を極力抑えています。

トナーカートリッジ自動リサイクルシステム「CARS-T」

使用済みトナーカートリッジを「CARS-T」に投入すると、破砕、鉄・アルミ・各種プラスチックなどへの材料分別が自動で行われます。トナーカートリッジの主要なプラスチック材であるHIPS(耐衝撃性ポリスチレン)は99.9%の純度で分別されます。HIPSは、ペレット化され、トナーカートリッジの製造に再び利用されます。
また、トナーカートリッジ投入時からトナーの粉が飛び散らないように工夫された工場内はクリーンな環境が保たれています。

CARS-Tを使ったトナーカートリッジ再資源化の工程

  • 回収

    キヤノン製品販売会社などを通じてトナーカートリッジが回収されます。

  • トナーカートリッジの仕分け

    リサイクル対象のトナーカートリッジを仕分けます。

  • 破砕

    トナーカートリッジをCARS-Tに投入し、細かく砕きます。

  • 分別

    細かくしたものを鉄、アルミ、プラスチックなど素材ごとに分別します。HIPS(耐衝撃性ポリスチレン)は、トナーカートリッジに再利用します。

  • HIPS(耐衝撃性ポリスチレン)のペレット化

    HIPSはトナーカートリッジの成形機に投入できる高純度なペレットにします。

  • 完成・出荷

    粒子状に加工されたペレットを梱包し、キヤノンの新品トナーカートリッジ生産工場へ出荷します。

  • お客様

    再資源化された材料を用いたトナーカートリッジが市場へ出荷され、お客様のもとへ。